涅槃会のお知らせ【3/14㈮~3/16㈰】
更新日:2025年2月1日
「東福寺涅槃会」
明兆筆「大涅槃図」を公開致します
期間 令和7年3月14日(金)~16日(日)
時間 午前9時から午後4時まで(受付は午後3時半まで)
※最終日のみ午後3時半まで(受付は午後3時まで)
場所 法堂
拝観料 無料
【備考】
・東福寺未生流による献花展(本坊庭園500円)
・甘酒の接待(法堂の東側)志納
・花供御(あられ)を授与(法堂)500円
・多数の限定記念品を授与(法堂)
「東福寺大涅槃図」吉山明兆
明兆筆大涅槃図は3月15日の涅槃会の供養に本尊として掛けられるものです。
図の中央に釈尊は右脇を下にして台上に横臥し、菩薩や阿羅漢、禽獣などが嘆き悲しんでいる姿が描かれております。
明兆がこの大涅槃図を製作中に、一匹の猫がよく遊びに来たので、図中にこれを書き入れたと伝えられております。
この大涅槃図の制作は明兆自ら墨書を書き入れており、「應永戊子十五年六月日、行年五十七、破草鞋、明兆筆」とあり、この大涅槃図が應永十五年(1408)明兆57歳の時の制作です。
明兆は東福寺に佛涅槃図がないのを遺憾とし、その制作を思い立って、国外に手本を求めようとしていた時、一人の化僧が現れて手本の涅槃図を授けてくれたと云われております。
また、絵具を得ることができず困却したが、東福寺の東の渓谷から、朱色や五彩の岩石が現れたので、これを使用して大涅槃図を完成し、これが「絵の具谷」として言い伝えられています。
参考文献『国華』第七拾壹編
「蒼龍図」天井画
東福寺の法堂の天井には堂本印象による蒼龍図が描かれております。
法堂に龍の画が描かれておりますが、龍は水を司る神様でもありますので、お寺を火災から守るという意味もございます。
東福寺ではかつて室町時代に明兆が描いた龍の天井画、蟠龍図がございました。
その後、落雷により明兆の画が破損したため狩野永徳が修復の依頼を受けましたが、急死した為に狩野派の狩野山楽が新たに龍の天井画を描きました。
また法堂が焼けた後に昭和9年再建の法堂に描いたのが堂本印象になります。
涅槃会の時は蒼龍図を真下からご覧頂く事が出来ますので、どうぞこの機会にご参拝ください。
涅槃図は修復前の写真です
国宝「三門」「龍吟庵」の特別公開も開催致します
期間 令和7年3月14日(金)~16日(日)
時間 午前9時から午後4時まで(受付は午後3時半まで)
拝観料 大人 1,000円
小中学生 500円
※ 障害者の方は、障害者手帳を受付で提示して戴けましたら、小中学生料金(500円)で拝観いただけます
国宝 三門
国宝 龍吟庵方丈
「文化財の絵画・書跡」の特別公開も開催致します
涅槃会に合わせて東福寺の文化財を公開致します。
「白衣観音図(重要文化財)明兆筆」、「八相涅槃図(重要文化財)伝呉道子筆」等を方丈内にて特別展示致しますので、ぜひ皆様にもご覧頂きたいと思います。
期間 令和7年3月14日(金)~16日(日)
時間 午前9時から午後4時まで(受付は午後3時半まで)
場所 本坊庭園(方丈)
拝観料 大人500円(本坊庭園の拝観料でご覧いただけます)
小人300円
白衣観音図(重要文化財)明兆筆