法話

東福寺管長からサイトをご覧の皆様へ、墨書によるメッセージと、その言葉にまつわる法話をお届けいたします。

和気

更新日2023年7月2日

仏教では「和」を大事にし「和」にはやわらぐ、なごむ、なかよくするという意味があります。この「和」を意識すれば自然に他を思う心が起こり、自己の都合で物事を見たり進めたりすることがなくなります。心に余裕を持ち自己を顧みることができれば人や物に対しても「和」の気持ちが起こります。みずから「和気」「和」の良い雰囲気を醸し出し、周りを穏やかにできる人に成ることが目指すべき人格者であり「生佛」そのものと言えます。皆様も「和気」を持てるように精進して頂ければ幸いです。

原田融道 管長
1959年(昭和34年)生まれ。道号は融道、法諱は治圓、室号は幽松軒。山口県下松市出身。
1988年(昭和63年)29歳で東福寺山内光明院 佐々木元果和尚に就いて得度。
1989年(平成元年)東福僧堂へ掛塔、福島慶道老師に参じ、嗣法する。
2009年(平成21年)東福僧堂師家に就任。
2016年(平成28年)東福寺派管長に就任。