法話

東福寺管長からサイトをご覧の皆様へ、墨書によるメッセージと、その言葉にまつわる法話をお届けいたします。

一日坐禅 一日佛

更新日2022年4月27日

「坐禅三昧になっている時が佛」という開山聖一国師の教えの一部です。佛を言い換えれば人格者、より良き人間と言えます。それも生きている佛(生佛)、死んでからでなく生きている内に人格者にならなければなりません。坐禅をして自分自身を整えて良い心になった所、そこが生佛でありそれを出来るだけ保っていく事を求める教えでもあります。また自分だけでなく他人、いろいろな事にも心を配り、慈悲の世界に出なければ本物の佛とは言えません。例え少しの時間でも坐禅をして心を整えてより良き人間になるように努力下されば幸いです。

原田融道 管長
1959年(昭和34年)生まれ。道号は融道、法諱は治圓、室号は幽松軒。山口県下松市出身。
1988年(昭和63年)29歳で東福寺山内光明院 佐々木元果和尚に就いて得度。
1989年(平成元年)東福僧堂へ掛塔、福島慶道老師に参じ、嗣法する。
2009年(平成21年)東福僧堂師家に就任。
2016年(平成28年)東福寺派管長に就任。